たまねぎの涙

ゆうゆうファミリー

2006年12月24日 06:06

随分前の話です。

ちび1くん、五歳のお誕生日ホームパーティーをしました。
家族はみんなゆっくり眠って、9時半ごろに遅い朝食をとり、
特別なにをするでもなくのんびり過ごしていました。
ワタシは朝からバタバタと台所を中心に動き回っていました。

昼食が済んで、しばらく経った二時半ごろ、
ゆうゆうパパはチビたちを連れてケーキを買いに行きます。
普通の御家庭では、お母さんが作ったケーキのほうが喜ばれるでしょうが、
ゆうゆう家では、市販のケーキのほうが、嬉しさを感じます。
二歳ごろまでちび2号に食物アレルギーがあったため、ずっと私が手作りしていたのです。
ここの所調子がいいので、市販のケーキで、家族みんなが同じものを食べる喜びをかみしめます。
ゆうゆうパパは、チビ1号も連れて行くつもりでしたが、なぜか1号くん、行きたがりません。
自分のケーキだというのに??と思いながらも、ゆパパはちび2号だけを連れて、ケーキを買いに行きました。

ゆママはその間、台所です。
メニューはいつものお子様ランチと義母のミートローフ。
ちび1号はリビングでひとり遊んでいます。
しばらくすると、ちび1号が台所にやってきました。

「ママ、野菜、洗おうか?」
「いいよ。お誕生会なんだから、しっかり遊んどいで。」
「いいの、手伝いたいの。」
「そう?じゃ、レタス洗ってね。」
「うん^^」

並んで台所に立ち、チビ1は、レタスを洗い、ワタシはたまねぎを刻みます。
めっちゃしみるたまねぎでした。
チビ1が言います。

「ママ、たまねぎからガスが出てると思うよ。」

見るとチビ1も涙目に!
なんだかおかしくなって、2人で泣きながら笑いました。
「このたまねぎ、しみるね。おかしいね。」
「ほんとだね、換気扇回さないと。」
2人とも笑いが止まりません。
そこで、はっと気が付きました。

チビ1は、わたしとこうやって過ごしたかったから、ケーキを買いに行かなかったんだ。

たまねぎのせいではない涙がちょっとじわり・・・
そのたまねぎの入った義母のミートローフは絶品でした^^


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