ふるさと

ゆうゆうファミリー

2008年06月30日 23:59

うさぎおいし かのやま
こぶなつりし かのかわ

私のふるさとは熊本でして、心に浮かぶ風景は、遠くに見える阿蘇の山々と通町筋から見上げる熊本城です。
子どもたちが大きくなって心に浮かぶふるさとは、どんな風景なんだろうと時折考えます。
自然に恵まれているわけでもなく、歴史的遺産が身近にあるわけでもない山口県U市。
常盤公園あたリが心に浮かぶのかなあとおもったりもします。



チビ一にはでかすぎると感じたランドセルがさまになってきた今日この頃、
チビ一君は放課後、毎日のように友達と近所を駆け回っています。
おいてけぼりのチビ2君にはかわいそうですが、喜ばしいことだと感じています。

夕方、裏の墓地で、最近引っ越してきた若いご夫婦とおしゃべりしていた時のことです。
赤ちゃんを見せてもらいながら、たわいもない話をしていると、私たちの姿を見つけたチビ1が駆けてきました。
「一年生の〇〇です。ほら、△△ちゃんだって、かわいいねえ。」
なんて話してたら突然、若い奥さんが「あれ!?」
とこえをあげられました。
「君、さっき、雉を追いかけてなかった?ここで。」
「え、雉ですか?
〇〇、雉追っかけてたの?」
怒られると思ったのか、チビ1は視線を泳がせながら、「うん。」と答えました。
のんびりしていて、闘争心のかけらもなさそうなチビ1にそんな一面があったとは・・・。
雉には悪いけど、うれしく思いました。
結構、男の子っぽいこともするんだ・・・。

「雉、つかまえられそうだった?」
「ううん、全然。」
「飛んで逃げてた?」
「ううん、走って逃げてた。」
「あ~~それじゃあ、遊ばれてるね。危なかったら、雉だって飛んで逃げるよ。」
「そっか~~。全然つかまんなかったもんなあ。」
「捕まえて、どうするつもりだったの?」
「観察したら、逃がす。」
「捕まえてみたい?」
「うん!!」
「がんばってね、でもあんまりいじめちゃだめよ。」
「うん^^」

将来、チビ1の心に浮かぶ懐かしいふるさとの風景には、雉がいるかもしれない。
友達と駆け回る畔、メダカのいる用水路、工場の夕日。
”ふるさと”の歌には及ばないけど、それなりのふるさとの風景がここにもある。

きじをおいし かのぼち

いまひとつ詩情に欠けるけど、それでもいいか。
たくさんの原風景を心に刻んでいってほしいです。


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